肌寒い日が多くなり、季節が変わってきたなと感じる頃、衣類の衣替えと同じように家電も衣替えの時期。
乾燥を防ぎ、風邪、インフルエンザなどのウィルス対策にも役に立つ加湿器を使い始めようかな、、という方も増えてきます。
でも、ちょっと時期は早過ぎるのかな??
と迷う時もありますよね。
加湿器を使うのに適した時期とはあるのでしょうか。
そんな疑問を解消すべく、「加湿器はいつからいつまで使うのか」をまとめました。
加湿器の効果的な使用時期を確認し、より良い住居環境を整えましょう。
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加湿器はいつからいつまで使う?
加湿器を使う時期は、一般的には「冬」をイメージしますよね。
ですが、実は冬本番になってからでは少し遅いんです。
いつから使うと良い?
加湿器、いつから使い始めるか??
加湿器を使う時期は、冬になってからではなく、冬より少し前、晩秋時期に使い始めるのがおすすめです。
一般的に、
10月下旬から11月上旬頃、
から使い始める方が多いです。
ちょうど暖房器具を使い始める頃とも重なると思います。
乾燥した室内の湿度をあげるのが加湿器の使用目的ですので、乾燥しはじめる時期に使い始めるのがベスト。
晩秋の時期は日中の温度は高いものの、朝晩は冷え込み始めます。
温度が下がり始めると乾燥しやすくなるので、この時期から使い始めるのがおすすめです。
使い始める気温と湿度の目安
加湿器を使い始めるのは、朝晩の冷え込みがで始める頃、だいたい平均気温が20度を下回り始め、室内の暖房をつけ始める頃です。
温度が下がると湿度が下がるのはなぜか。
まずは、その関係をみてみましょう。
なぜ温度が下がると、湿度が下がるのか。
温度と湿度の関係
- 温度が高くなる → 空気中に含むことができる水蒸気量が増える
- 温度が低くなる → 空気中に含むことができる水蒸気量が減る
この空気中に含むことができる水蒸気量は、「飽和水蒸気量」と言います。
飽和水蒸気量は、空気中の1立方メートルに含むことができる水蒸気量をグラムで表します。
温度の飽和水蒸気量の関係
- 30度 30.4g/m3
- 25度 23.1g/m3
- 20度 17.3g/m3
- 15度 12.8g/m3
- 10度 9.41g/m3
秋から冬にかけて気温が下がると、この空気中に含まれる水分量は減ります。
この状態で室内の暖房をつけて温度をあげると、含まれる水分量は一定のため、湿度は下がります。
実際の数字で考えてみましょう。
湿度○○%というのは、測定している環境での温度の飽和水蒸気量に対して含まれる水分量の割合で表します。
例えば、
温度10度で湿度50%の場合、空気中に含まれる水分量は4.75g/m3です。
この状態で暖房をつけて温度を20度にあげると、含まれる水分量は変わらず、飽和水蒸気量が増加するので、
4.75 ÷ 17.3 × 100 = 27
つまり、50%から27%に湿度が下がるのです。
加湿器を使うのに適した湿度
風邪やインフルエンザウィルスは湿度40%以下になると、活発化します。
ですので、湿度が40%を下回るようでしたら、使い始めるようにしましょう。
体調の変化に合わせて加湿器を使う
空気が乾燥し出す頃、体にも変化が出てきます。
使うには早いかなと思っても、体調に変化が出てきたら、その改善策して加湿器を使うのも良いでしょう。
乾燥している時に出る症状
- 喉がイガイガする
- 鼻の奥が痛くなる
- 寝起きに喉が乾く
- 朝咳が出る
- 肌がカサつく
急激に気温が下がると、こうした症状が出てきます。
加湿器の使用により改善されること
加湿器を使うことで得ることができる効果には以下のものがあります。
【居住空間の快適さ】
室内が乾燥していると、喉がイガイガしたり、不快感が増します。
また、住宅内の木材にとっても乾燥は劣化を引き起こすため、適度な湿度は住宅にも必要なものです。
【ウィルス対策】
室内の湿度が40%以下となると、ウィルスが活性化し、感染力が高まります。
冬場インフルエンザや風邪が流行るのは、乾燥によりウィルスが活性化するからです。
また、喉がイガイガしたりするのも、乾燥により、喉や鼻粘膜の防御能力が低下するためです。
防御能力が低下すると、ウィルスへの抵抗力が弱まり、観戦しやすくなります。
加湿器を使い、適度な湿度を保てば、ウィルスの活性化を抑え、感染力を下げることができます。
【肌の乾燥】
空気が乾燥すると肌の脂質が低下し、肌のバリア機能が低下します。
このバリア機能が低下すると、肌の水分保持能力も下がり、水分が蒸発しやすくなります。このため、肌がカサカサと乾燥しやすくなります。
肌が乾燥すると、肌トラブルを引き起こすことにもなります。
室内を加湿し、適度な湿度に保てば、肌の健康状態の回復も期待できます。
我が家では、肌が弱めの子供がいますが、秋が近くなると肌がカサつき出します。
同時に寝起きに喉がガラガラ言うことも多いかなと思います。
そうなると、加湿器の使い始めかなーと感じますね。
使用する時期の目安はありますが、体感として、乾燥を感じたら、時期にこだわらず、加湿器を使い始めると良いでしょう。
加湿器はいつまで使う?
使い始める時期は、気温が下がり始める頃。
では、いつまで使うかはどのように判断したら良いでしょうか。
以下が加湿器を使う目安です。
- 平均気温20度を下回ってる
- 暖房を使っている間
- 乾燥を感じる
だいたい、3月下旬頃までが条件に当てはまります。
利用期間は環境によって変わる
一般的には、加湿器をいつからいつまで使うかは「10月か11月下旬から、4月位まで」となります。
季節で言うと、晩秋から春先まで、です。
しかし、加湿器を利用する期間は、地域の環境や、家族の健康状況にも変わります。
地域ごとに変わる
気温差を考えると分かりやすいと思いますが、北海道は寒いので利用期間は長くなり、沖縄は温暖なので利用期間は短い、もしくは使わない場合もあります。
寒さが厳しい北海道は、暖房の利用期間も9月頃から6月位までと長くなり、そのため加湿器も同期間使うことになります。ですので、加湿器の利用期間も9月から6月、夏以外ほとんど、ですね。
また、沖縄は使う場合で1、2月。使わない家庭も多いようです。
この他、降雪量の多い北陸や東北地方も、先述した期間(10〜4月)よりも長い期間利用しているようです。
健康状態によっても変わる
気温の他にも、家族の家庭環境、利用する目的によって、利用期間は変わります。
例えば、
- 赤ちゃん、お年寄り(抵抗力が弱い人)がいる場合
- 体が弱い
- 風邪を引きたくない
- 花粉症で悩んでいる
などの場合、利用する期間は長く伸びる場合があります。
ちなみに、私は花粉症なので、花粉症対策として4月過ぎまで使っています。
(湿度が高くなると、花粉分子が重くなり、飛散防止が期待できるから)
過加湿に注意
健康、乾燥対策に加湿器は有効です。
しかし、加湿すればOKというわけでもありません。
過度に加湿しすぎると、カビ、ダニの発生につながるので、加湿しすぎないように気をつけないといけません。
湿度は40%以下だとウィルスが活性化しますが、60%以上になると、室内のカビ、ダニ発生の原因となります。
湿度は40〜60%内になるように調整しましょう。
これは、体感だと分かりにくいので、湿度計があると便利です。
しまう時は加湿器の掃除を
加湿器は清潔な状態で使ってこそ効果が現れるものです。
日々の手入れはもちろんですが、使い終わりにもしっかりと手入れしてから片付けをしましょう。
加湿器のクエン酸洗浄のやりかた
【用意する物】
- つけ置き用のバケツ
- クエン酸 大さじ1
- ぬるま湯 2L
【洗浄液の作り方】
- バケツにぬるま湯を入れ、クエン酸を溶かし入れます。
- そこにフィルター、タンク、トレーを漬け、30分から1時間漬け置きします。
- その後、軽くスポンジでこすり洗いをし、しっかりとすすぎます。
洗浄後は、しっかりと乾かしてからしまって下さいね。
日々のお手入れや細かい掃除方法はこちらを参考にして下さい。
加湿器の掃除の仕方を徹底解説。正しいお手入れ方法と頻度とは?
まとめ
加湿器を使う期間、参考になりましたか??
一般的な加湿器の利用期間は「10月から4月頃まで」ですが、お住いの地域や、ご家族の健康状態によって、多少変わります。
利用期間を参考にしつつ、ご自身にあった利用期間を探してみて下さいね。
逆に加湿しすぎには要注意。
自己判断が難しい場合は、湿度計をおいて判断するのもおすすめです。
適度な湿度を保ち、快適な室内に整えて下さいね。
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